社会と人生の未来を考える

デンマークに関する記事を読んでいて、Jante Lawという教えがあるということを知りました。デンマークはこの教えを元に高福祉社会が出来上がったということです。

その教えとは

  1. You’re not to think you are anything special.
    (自分を特別であると思うな)
  2. You’re not to think you are as good as us.
    (自分が相手と同じくらい価値あると思うな)
  3. You’re not to think you are smarter than us.
    (自分が相手よりも頭がよいと思うな)
  4. You’re not to convince yourself that you are better than us.
    (自分が相手よりも優れていると思い上がるな)
  5. You’re not to think you know more than us.
    (自分が相手よりも多くを知っていると思うな)
  6. You’re not to think you are more important than us.
    (自分が相手よりも重要であると思うな)
  7. You’re not to think you are good at anything.
    (自分は何かが得意であると思うな)
  8. You’re not to laugh at us.
    (相手を笑うな)
  9. You’re not to think anyone cares about you.
    (相手の誰かが自分を気にかけていると思うな)
  10. You’re not to think you can teach us anything.
    (相手に何かを教えることができると思うな)

この意識がデンマーク人に浸透していると言われています。フィンランドもこれと同様の平等意識があります。この平等意識があるからこそ、『お母さんに優しい国世界一』であり、『格差の少ない社会』であり、『男女平等の国』であるのです。平等意識から『優しさ』が生まれ、『真の幸せ』を感じられる暮らしが創られるのです。

日本のような競争社会の中に平等が生まれるわけはなく、勝った負けたで一喜一憂し、弱いものを蔑み、強いものに嫉妬する。この記事を書くにあたり関連サイトを見ていたら、平等や幸福度でいつも上位ランキングされている北欧とは真逆の、日本での「格差の拡大」「若者や女性の貧困」「職場や地域に於ける大人のイジメ」「教育の荒廃」などなど、暗く厳しい現実が否が応でも目に入ってきます。このような事実を見るたびに、何かをしなくてはいけないのではないかという思いがわきあがってきます。

フィンランドで暮らしていると「こんな国で学生時代を過ごしたかった」「こんな国で結婚したかった」「こんな国で子供を育てたかった」といった感情が抑えきれず、なぜ私は日本人として生まれなければならなかったのかと、自分ではどうにも動かしがたい運命を恨めしく思うことがよくあります。けれど人生に偶然は無いとしたら、日本人に生まれたからこそできることがあるとも思います。いつも権力者などの強者の餌食にされ、智と力がないが故に、はむかうことも出来ずボロ雑巾のように社会の片隅に放り出されている弱者と呼ばれる人たちに、このフィンランドの社会や未来を見据えた考え方を伝える学校。そう『社会と人生の未来を考える学校』。絵葉書_0003

教師はもちろん各界のフィンランド人。校舎は廃校になって今は使われていない建物。全寮制で夜を徹して話し合うことも出来る。期間は観光ビザで可能な3ヶ月間。生徒の年齢は15歳以上ならOK。運営費用は日本の現状に危機感を感じている私たち団塊の世代や企業からの寄付金で賄う。そして生徒となりたい人たちの負担は出来るだけ安く抑える。

夢は私の心の中でどんどんと広がります。

どなたか共感・賛同する人はいませんか?

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北の森のウルルン体験

ちょうど去年の今頃、地元の音楽グループ「ペリマンニット」に入れてもらってから、わたし達のこのフィンランド生活が一変しました。
私は、それまでに徳島の阿波踊りのときに演奏される竹笛「みさと笛」を、少しやったことがあるといった程度だったのですが、pelimannit
この笛は調子がB♭で、いろんな曲に合わせるのが難しいこともあって、以前からやってみたかったフルートを新たに購入。このグループに入るとすぐにコンサートが次々とあって、こんな全くの素人がそのコンサートに出る羽目に・・・
その縁から、今度は年金グループの集まりに「日本の曲を演奏して」とのリクエストを受け、夫と二人で四苦八苦しながらデュエットしたり演奏したり。それをきっかけにそのグループの会員になって、毎週会合に出席。同じグループが主催する「手仕事の会」にも参加し、昔からあこがれていた織り機などを教えてもらっったり、こちらも折り紙やお寿司の作り方の講習をしたりと、週に3回はお出かけするという、本当に忙しい日々が始まり、と同時にフィンランドの地元の人たちの生活にどんどん浸透していくのが嬉しくて、わたし達の心までもがフィンランド人と同じように、穏やかで優しい心になっていくのを感じられる1年でした。

(上の写真は、毎週木曜日クイバニエミの図書館で行われる演奏者だけの練習風景です。1時間の練習のあと、コーラスの人10数名が加わって、さらに1時間半練習が続きます。)

その忙しさにかまけて、すっかりこのブログの投稿ができませんでした。
1年近く全く投稿しなかったのに、毎月3000人前後のアクセスがあり、新しい投稿を待ってくださっている方に本当に申し訳なく思っています。無事に「女たちのフィンランド1」として、ミンナ・カントの翻訳も出版できたこともあって、少し生活が落ち着いてきたので、これからはもう少しこまめに投稿しようと思います。

さて、フィンランドは6月から夏休みです。みんなウキウキとっても楽しい季節です。
ということで、皆さんにもぜひこのフィンランドの本当の暮らしを体験していただきたく、
『フィンランド 北の森のウルルン体験』を実施することになりました。

詳しくは、上記のメニューから「北の森のウルルン体験」→「参加者募集中」をご覧ください。 ururun1

女たちのフィンランド1 Amazon Kindle より発売

まだ日常会話もうまくかわせない程度の語学力しかないのですが、
文法書や辞書を駆使しながら、ようやく翻訳を完成させました。
そしていよいよ、Amazon kindle から発売いたしました。

Minna Canthの作品の中で、初の日本語訳です。20140425_1137282

福祉国家、男女平等の国フィンランドに移住して、3年。 


真の平等の精神を肌で感じる毎日です。『一人の100歩より、100人の1歩』を是としたフィンランドの女性たちを   シリーズで紹介していきたいと思います。フィンランドの本質を探るべく、第1巻はフィンランドの男女平等の礎と   なったミンナ・カントの作品より『牧師の家族』の脚本翻訳を試みました。1890年代、まだ独立をしていないフィ ンランドが生み出した偉大な女性作家ミンナ・カント。 

2007年から彼女の生誕日を『平等の日』として、国旗掲揚奨励日に指定されました。 

先進国でありながら、格差社会はますます拡大し、母子家庭の貧困率は31か国中ワースト1位の日本。私たちに何ができるのかを問いかけます。 

今後も、「女たちのフィンランド」のシリーズの中で、その他の内容も含みながら、
Minna Canth の作品の日本語訳を掲載していきたいと思っています。