女を立てるフィンランド  1

女が男より、秀でていてはいけないことは、小さい頃から当たり前のこととして、刷り込まれてきたと思います。
一人目の夫も、いつも妻は夫より少なくとも1歩は下がっているような態度、いわゆる「男を立てる」を望みましたし、二人目の夫は、私より3歳年下でしたが、妻は夫をサポートするために存在していることを要求しました。
これも「男を立てるのは女の役目」だからです。
「夫の仕事は家族のためにしてやっている」で、妻のする仕事は、たとえ家計の足しのためにしていても、「させてもらっている」。そして、妻の仕事のために家事に影響は出てはいけないし、もちろん賃金は決して夫を上回ってはいけないのです。ただ、女性が男性を上回るほどの賃金を稼ぐのは、日本では皆無に近いですが・・・
男性言葉と女性言葉があり、男性のとる態度と女性のとる態度とは全く違い、それはいたるところの日常のシーンで見ることができます。でも、それは当たり前になっていて、違うということすら気づかないほどになってしまっている様です。
フィンランドでに来て、テレビを見ていて驚いたのは、女性の態度のデカさです。トーク番組などでの、ソファーに座り方。足を組んで身体は斜めで、片腕(ひじ)をソファーの背もたれにかけ、完全リラックス状態!これはインタビューする方も、招かれたゲストの方もどちらもです。日本のを見慣れていた私には、この光景は異様に映りました。
日本では、『人前では女性はお行儀良く』が常識だったからです。でも、のびのびしていて、楽しそう。
また、働いている女性は多いだけあって、社会進出は目覚ましいものがあります。スーパーや銀行、警察、バスの運転手・・・などなど、どこでも男性女性が半々の確率で見かけられます。しかも、日本の中年男性が重要ポイントに必ずいるように、フィンランドの重要ポイントに熟年女性が活躍しています。警察の中の各種申請等を扱う部署も、窓口対応は若い男性で、奥に構えている幹部は女性。窓口担当の男性は、奥にいる女性の上司にたえずお伺いを立てて教えてもらっていると言う感じです。30代から50代と見受けられる女性の活躍は、目覚しいものがあります。アクセサリー的に置かれている日本の若い女性の立場とは、雲泥の差と言わざるを得ません。

・・・続きは後日

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女性の人権

日本の外務省にフィンランドに在留しているという届けを、提出しました。
海外に出ている日本人を、把握することにより、緊急事態の際に連絡をするために必要な届けらしいのですが、前回に書いたフィンランドの自動車免許取得に必要とのことでした。
インターネットから申請ができるとのことで、申請フォームに入力することになりました。
我が家はインターネットに関することはすべて私が担当しているので、まずは夫の申請から取り掛かりました。
私は自動車免許を持っていないので、在留届を出す必要はないなと思っていたのですが、まぁ、ついでだからやっておこうということになりました。
その申請フォームには、氏名、生年月日、その他もろもろの必要事項を記入し、連絡先のメールアドレス、パスワードの記入欄もありました。
私の分の申請は別にするのかと思っていたら、夫の申請のフォームに『同居人』という欄があり、私は配偶者としてそこに記入するわけです。
いわゆる夫の『つけたし』です。『付属人』です。
もちろん、同居人ですから、住所は同じなわけで、住所記入欄はありません。
ひとつの届出の中ですから、私固有のパスワードも要りません。
申請が完了しましたと言う通知メールも、私のメールアドレスには送られてきませんでした。
未成年の子供がこの扱いになるのは、まだ理解できますが、一人の人権が無視されているようで、とてもいやな気分になりました。
フィンランドに来てから、銀行口座でも、家の所有でも、必ず共同名義で、
女性としてではなく一人の人間として扱われることに、慣れてきた私にとって、この日本での女性の扱いに改めて、よく今まで我慢していたなぁと思いました。
日本にいるときはこんなことは当たり前で、別に支障はないことを不満に感じる私が「へんな人」「こうるさい」という目で見られることのほうが多かったと思います。
でも、一人の人間として扱われることって、本当に気持ちのいいものです。

日本の戸籍には必ず筆頭者があります。家制度は廃止されたにもかかわらず、知らない間に家父長制度は持続されているわけです。
現在の民法では『嫁入り』や『婿養子』は存在しないことを、知らない人もたくさんいるのではないでしょうか。30代、40代の男性が自分の妻のことを「嫁」と表現するのをよく耳にします。ずいぶん前から「嫁入り制度」はなくなっているのに、最近になってまたこの呼び名が使われているのはなぜなのでしょう?
いまだに家制度が持続しているのは、日本では天皇家だけです。
「女性に人権を!」と叫んだのは、わたし達の世代だけだったのでしょうか・・・

昨日の夕方、我が家の庭にトナカイの団体さんがやってきた時の動画です。

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