老いた頭に重圧が…

普通外国で6年も暮らせば、その国の言葉は勝手に話せるようになるものだと思っていたのに、いつまでたっても、フィンランド語がうまくならない。
このことについては別のブログ『フィンランド語習得…60歳からの挑戦』でも書いたが、文法はすでにかなり勉強したので、「まずは1000語暗記する」という目標を立てて、1日10語暗記を目指そうと決めた。
しかし、自分の年齢を忘れてた。ボケないようにということを木をつけなければならない年齢で、1日10語の単語暗記は確かにきつすぎた。

それでもとにかく、940語まで思いっきりっ、無理やりっ、押し込んだ。
語彙数が増えるにつれあやふやな暗記になってきていて、実践で何も活用できないという事態に陥っていた。
「ゆっくりでいい」「焦らずに」を自分に言い聞かせるようにし、とにかく今まで覚えた単語をもっと安定して定着させるために、新しい単語を追加するのをしばらくやめることにした。
その代わり、以前から集めていたよく使いそうな例文600を、即座に使えるように覚えなおすことにした。2年ほど前に一度は完全に覚えた例文ではあったけれど、復習を怠っていたので、すでに80%以上が記憶から消え去ってしまっている。
また一からの覚えなおしだ。
でもこれも「ゆっくりと」「焦らずに」。
昨日はEläkeliitto(年金生活者の会)の集会だった。
「ゆっくりと」「焦らずに」この2語が効いたのか、いつもより良く相手の話が聞き取れて、覚えたばかりの例文「Söin itseni täyteen.(食べ過ぎた)」も簡単に出てきた。

うまく流暢に会話が弾むようになるレベルまで、果たして行き着くのかどうかもわからないけれど、様々な方法を模索するしかないのだろう。
老いた頭に本当に無理をさせて悪いと思うけれど、もうちょっとの間、頑張って!!

私が編集したものなので、誤字脱字はあると思いますが、以下の暗記データをお見せしますので、ご希望の方はメールでお知らせください。

「単語帳 (語彙数 694)」
「動詞 (語彙数 285)」
「例文 (560個の例文)」

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“ 優しさ”ってなんだろう?

今日も、10㎝程の雪が積もっていて、朝から雪かきだった。
私と夫はお互いに雪かきをする受け持ち場所が決まっていて、いつもそれぞれの場所の雪かきをせっせとやり始めるのだ。
ちょうど半分くらいまで出来たとき、夫が私の受け持ち範囲の雪かきを手伝いに来てくれた。
前回の雪かきの時は、気温が上がったせいで今までになく重たい雪でしかも15㎝位は積もっていたから、ものすごく重たくてひどく疲れた。その数日後に私の目の調子が悪くなったものだから、またこの雪かきで目が悪くなってはいけないという夫の心遣いであることはすぐにわかった。
こういう時、もし私が夫の立場なら「また目が悪くなってはいけないから手伝うよ」と言うだろう。けれど、夫はそういう言い方はしない。「もう自分のやるところは終わったから」とだけしか言わない。
本当は、まだ夫の担当範囲は終わっていないに決まっている。私の倍以上の広さなんだから、そんなに早くできるわけがない。
こういう夫の”優しさ”はそこかしこで発見する。私だけに限らず、他の人にも同じように優しい。それを目にするたびに、私は駄目だなぁと自己嫌悪に陥る。
私も夫(または他の人)に思いやりのあることをしないわけではない。
けれど、そういうことをしたときは絶対相手に気づいてほしいと思って、「~をやっておいたよ」と一言付け足してしまう。
私の亡くなった父も夫と同じ”優しさ”を持ち合わせている人だった。孫の顔を見に私の家にやってきた時も、知らない間にお風呂の掃除をしておいてくれたりしたものだ。いつも黙って人の役に立つことをしておいてくれる。そして決して恩には着せない。

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  ゛優しさ゛って気持ちいい…

母も私が子育てに忙しい時や、病気になったときはいろいろ手伝ってくれたが、彼女の場合は「あれもやったし、これもやった」「あー疲れた」と、ひとしきり文句が付いてくる。やってくれるのは助かるが、頼まなきゃ良かった、もう今度は頼まないでおこうとよく思ったものだ。
なのに残念ながら、私はこういう点については間違いなく、母のDNAを受け継いでいるようだ。
こういう”優しさ”は、やろうと思ってできるものではない気がする。人間性というか、レベルの違いというか、簡単に備わるものではないことだけは確かだ。
フィンランドに来て出会った人たちもその”優しさ”を持った人が多い。彼女たちといる時の安心感は、その”優しさ”を肌で感じるからなのだと思う。

こんなにたくさんいろんな人から”優しさ”をもらっているというのに、
いつになったら私はその人たちのような優しい人になれるのだろう…

寄る年波

2週間ほど前から、息子にセーターを編んでいました。
息子は常日頃から、この年齢になってからフィンランドに移住した私たちを気遣ってくれていて、DVDを送ってくれたり、ついこの間は、「鬼トレ」と「iPad mini」をプレゼントしてくれました。そのお返しに、久しぶりにセーターを編んでみようかと思い立ちました。
フィンランドに来て、靴下や手袋はいつも編んでいたのですが、セーターのような大物は久しぶりです。しかも北欧編みこみにしたかったので、中細程度の太さの糸で、編み針は3号という細さ。
クリスマスに届けられるように、無理をして一日編み物をしていたら、肩がガチガチにこり、
手先のしびれ、吐き気、果てには目まいまでする始末。
気だけは若くても、寄る年波には勝てないことをしみじみと思い知らされました。
3日前に出来上がり、今は、編み物を少し控えているのですが、編みたいものはたくさんあって、なんとか肩こり、首こりを解消できないものかと、考えています。

20121211_214332このデザインもそうなのですが、ノルウェーの糸屋さんが出しているサイトが、数え切れないほどの無料編み図を提供してくれています。(残念ながら日本語ではありませんが)
有料編み図は一枚もありません。
http://www.garnstudio.com/lang/en/kategori_oversikt.php

また、編み方の動画もたくさん出ています。これは動画だけで、言葉で説明していないので私でもよくわかります)
http://www.garnstudio.com/lang/en/video.php

これだけの編み図や動画を無料で提供しながら、糸を買うように誘導する事は、ほとんどありません。これで採算が合うのかなぁと、こちらが心配してしまうほどです。
今回のこのセーターはアルパカ100%の毛糸で編んだのですが、日本では考えられないような安さでした。
日本も北欧もアルパカ毛糸は、ペルーからの輸入です。なぜこれほどまでに値段が違うのか。
日本にいる頃は、何かどこかでごまかされているような、不信感というか、気構えていないとだまされる不安がありました。
北欧は、日本のような上っ面のお愛想は全くありません。作り笑いもありません。
だから、日本の歯が浮くようなオセイジに慣れている人たちは、北欧に来ると頼りないような印象を受けるかもしれません。
けれど、実際に暮らしてみて、信頼できる人たちに囲まれていることが、どれほどの心の平和につながるかということを、ひしひし感じる日々です。

とにかく今は、肩こり首こりを治して、この靴下を編んでみようと思っています。
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