すべての人に母国語で医療を受ける権利がある。

この国のシステムは、どこまでも人に優しい。
1か月と少し前に2回目の網膜剥離の手術を受けた目が、ゆうべから赤く充血し、少し痛みもあったので急きょ飛び込みで予約を入れて、いつもの大学病院で診察を受けてきた。
先生は手術の合間を縫って時間のやりくりをしてくれた。手術後1か月間続けてさしていた目薬をやめたので、また虹彩炎を引き起こしているとのことだった。
幸運にもこのオウル大学病院の眼科に、日本人の看護婦さんがいてまだまだ言葉を十分に習得できていない私をずっと親切に世話してくれているので、こんな飛び込みの予約や、先生との会話もスムースにすすめることが出来る。
ただ、この国には私のようにラッキーな奇跡ともいうべき巡り合わせがない場合でも、安心して外国人が医療を受けられる権利が与えられているようだ。通常電話やスカイプを通して、通訳者が患者と医者との会話を同時通訳で相手に伝えるという方式なのだが、費用は30分、100€(日本円で約12000円)かかるらしいが、その費用はすべて病院が負担してくれる。自国民だけでなく外国人にまでこれだけの心配りがシステムとして組み込まれているという点がまたスゴイ。
他にも手術費用はどんな手術も、心臓や脳、がんの手術もすべて一律99€。18歳未満は医療費全額無料。

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見習い天使ルンです

とにかくこの国のシステムがどうしてここまで人に優しくなれるのか、日本のシステムしか体験したことのなかった私にとって、フィンランド人と日本人が同じ『人』という種に属するとは思えない。言い方を変えると、フィンランド人が人なのだとしたら日本人は犬畜生にも劣る存在だと言うしかないし、日本人が人なのだとしたらフィンランド人は神様か天使だと言える。
(このサイトのドメインは「enkelirun.fi」だが、enkeli は、フィンランド語で天使という意味で、もう20年近く前に私が書いた『見習い天使ルン』から引用したものだ。)
そうこの国には、きっといっぱい天使がいるのだと思う。
この国のシステムを作っている政治家の人たちも、私の大好きなお友達のメーリさんやセイヤさんやテルットさんもきっと天使に違いない。
だからこの国はこんなに優しくて居心地がいいのだろう。

 

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