フィンランドの男たち

私が翻訳したミンナ・カント著の「労働者の妻」にもあるように、ほんの100年ほど前までフィンランドは女性に財産権も認められていない、女たちにとっては哀しいくつらい国だった。その国が今では女性が生き生き暮らせる国に成長した。
そのために大きな貢献をしたのはやはり女性たちである。
以下に『Suomalainen nainen(フィンランドの女性)』という書籍の序文に書かれている内容を私なりに訳したものを記載する。
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現代のフィンランドのイメージには、フィンランド女性も含まれるようになった。我々は、母であり、妻であり、家族の稼ぎ手であり、社会参加者であり、影響を与える者である。我々は、ヨーロッパの姉妹たちよりもっと、フルタイムの仕事に従事している。

我々は最高の訓練を受けており、また政治的な活動家である。女性が活動的になることはフィンランドの特徴である。自分の意見、自分の収入、そして頻繁に、少なくとも精神的に、自分の部屋を持っている。個性的になることの背景には、1906年ヨーロッパで最初の選挙権と被選挙資格があったということだ。また、フィンランド語の『Hän』という代名詞は、「彼」または「彼女」のどちらにも使う代名詞であり、一般的な言語のような男女の差異化が存在しない。この手本になった強い先祖の母たちに感謝できることについて、われわれは、希望ある女性たちだ。
(中略)

フィンランド以外の国の人たちは、よく尋ねる、どのように私たち北の国の女性たちは家族とフルタイムの仕事を維持しているのかと。それを可能にしているのは学校給食と子供をケアする法律であると私達は答える。フィンランドの女性政策には強い伝統がある。私達は教養や文明、そして社会の資産を男性よりも多く獲得した。

 私達は、他の人たちに自分たちの物語を知ったかぶりして語ることを望まない、そうではなくてフィンランド女性たちの選択と対処方法を評価するものである。大部分は1900年代のフィンランド女性を語っているが、我々は女性が優しい顔でいられるようになる新しい1000年に照準を当てている。北部の次元にフィンランドの出来る女性たちが含まれていることを、私たちは信じている。
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離婚以後、お向かいの夫(以下A男さんと呼ぶ)さんは、頻繁に我が家に来るようになった。「あいつは裏切り者だ」「恨みと怒りが交互にやってくる」などなど…
元妻を罵倒する言葉と、恨みつらみを連発する。
A男さんは新たにダンス教室にも行き始め、新しい女性を物色しているにもかかわらず、3か月以上過ぎた今も悲劇のヒーローを演じている。体重は10kg減ったという。(自分はこんなにやつれるほど落ち込んでいると周りの人たちにアピールするために、大好きなチョコレートも食べたいのを必死で我慢しているように思えて仕方がない。こういう風に思う私は、目が偏っているのだろうか…)

私が参加している他のグループでも、暖かく包容力があり、凛とした大きさを感じる女性たちに対して、「ちっちゃいヤツ」と思ってしまうような男性をよく見かける。
「男性の稼ぎで食べていくことを潔しとしない」女性たちの努力と、子供を持つ母親をVIPだとする国の政策とが相まって、どんどん大きく成長したフィンランドの女性たちに男性たちは取り残され、必死であがいているのかもしれない。
日本は国の政策や世論はシングルマザーには厳しく、なんといっても男性が経済の主導権を握っているので、男は経済を振りかざせば、女を従わせることは容易に出来るが、フルタイムの仕事をしている女性が全体の8割以上を占めるフィンランドのような国では、「誰のおかげで食べられると思っているんだ」という男特有の決めゼリフは使えないのだ。そう思うと、フィンランドの男性は気の毒なものだ。

それに比べて、日本はやはり男にとっては天国だ。
日本では女性は離婚すれば、よほど裕福な親がいるか、独身時代から働き続けて相当なキャリアを持っているかでない限り、極貧の生活は目に見えている。
troubleもともと雀の涙の母子手当は減り続ける一方。
低額な保育所は待機児童があふれていて入れてくれないので、働くために仕方なく高額な保育園に入れることになる。
何の社会保障も得られない様なところでも就職先があれば御の字で、それも子供が熱でも出せばすぐに帰らねばならず、そうこうしているとすぐにクビを切られてしまう。
そもそもちゃんと収入のある親族が保証人にならなければ、女性が一人で部屋も借りることさえできないのが現状だ。bosi
日本という国は「先進国だ」「経済大国だ」と豪語しながら「ひとり親家庭の貧困率」の世界ランキング、堂々1位の実績を守り続けている。
まぁ、なんとご立派な。
その上、世論はそれを「自己責任」だと言い、わずかの母子手当を受け取ることを「税金泥棒」だと言う。
もう「お見事!」「あっぱれ!」としか言いようがない…
このように女一人で生きていこうとすれば、極貧と世間によるイジメを覚悟しなければならない日本だからこそ、たとえ暴力をふるわれても、浮気をされても、せこくてケチな男でも、女は生きていくためにすべてに目をつむり、アホな男について行かなきゃならない。

ホント、日本は男にとって天国ですよ。
日本を離れちゃだめですよ、男性諸君❢
間違ってもフィンランドには来ないように。

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