[お金を払うものが偉い」という傲慢さ

フィンランドはずいぶん寒くなりました。
朝の気温は零下になることもあり、白樺の葉はほとんど落ちて、暖炉に毎日火を入れています。ちょうど日本の12月くらいの気温でしょうか。
ベリー摘みも、草刈も終わり、家の中で過ごす時間が長くなりました。

私は今、apple社のiPadとiPhoneを使っています。
フィンランド語専用の「My辞書」を作ったり、参考書やお気に入りの書籍をスキャンして保存し、自由に書き加えられるようにして授業に使ったり、To-doリストを作ったり・・・と、今はなくてはならないものになりました。
また、安価でさまざまなアプリが楽しめるのも魅力のひとつです。
なかでも、「Awesome Note」と「uPad」がお気に入りです。

ところが最近、「uPad」のアップデートをしたら今までのデータが消えるというアクシデントがありました。
以前「i暗記」というアプリでアップデートのときに「以前から使っている人は今はアップデートしないでください」という警告が書いてあったことを思い出し、もしかしたらuPadにもそのような注意書きがあったのかもしれないと、AppStoreを見てみました。
すると、開発者のメッセージがあり、「データが消えるという報告を受けて、現在対処中です。次のバージョンで必ずデータは戻るので、アプリを削除しないでください」と書いてありました。にもかかわらず、カスタマーレビューのところに「データを返せ!」「金返せ!」と、ひどく罵倒する言葉が並び、今まで星4以上あった評価がいっきに星1に落ちていました。アップデートの知らせがあってから、わずか数時間後のことです。
もちろん、データが消える事は大変な事態です。けれどわずか¥450円のアプリ。
しかも、このアプリは非常に便利でとても使いやすいものです。データが消えて怒るという事は、聞くに堪えない悪評を書いている人も今までは、この「uPad」を重宝していたという証拠です。
こんな便利なアプリを、こんなに安く使わせてもらってありがとうという感謝の気持ちがあれば、こんなひどい評価を書けないはずです。
ちなみに、フィンランドのAppStoreの「uPad」のところを見たら、その時点のバーションのカスタマーレビューは何もなく、評価の星の数も以前と同じ4以上のままでした。
なんという品位の差!! さすがフィンランド!!
そして1週間後、開発者の発言どおり、データはすべて元通りに戻りました。

私がいつも言っている「日本人の『お客様は神様です』根性」
たとえ10円であろうがお金を払ったものが偉いという傲慢さを目にすると、もう吐き気さえしてきます。偉そうに、いったい何様のつもりなのでしょう。
ただ、日本人の間では、「お客様は神様です」という言葉が悪いものだという概念はありません。この言葉が諸悪の根源だと思う私の方が変なのだろうかと、思っていたら、
次のような記事が出ていました。

『日本のAppStoreレビューは2チャン的・・・ 開発者が問題提起』
http://www.kotaku.jp/2010/06/appstore_review.html

「やっぱり、どうかしてるよ日本人・・・」と今日も思ってしまう私でした。