自己申告

20120308_2388736 昨日は、いつもならフィンランド語教室のためにオウルに行く日なのですが、スキー休暇のために、お休みでした。
そこで、Kemiに買い物に出かけたのですが、Kシティーマーケットという大型スーパーで、買い物を済ませ車に乗ろうとしたら、車のウィンドーに紙がはさんでありました。
何かと思ってみてみると、駐車場の超過料金30ユーロの支払いをしなさいという内容が書かれていました。私たちは買い物の時間、わずか1時間足らずしか駐車していません。
なぜ?
フィンランドでは、プラスチック製のおもちゃの時計のような板がどこのスーパーにも売っているのですが、その時計で何時から駐車してるかということを、自己申告するシステムになっています。
公園の駐車場や、街の中の駐車スペースに止めるときは、ちゃんと時間を合わせていたのですが、スーパーマーケットの駐車場ということもあり、その時計を合わせるのをうっかりしていました。実際は午前11時半から止めていたのですが、その時計は午後1時半を指しているままでした。という事は丸一日近く駐車してるということを表示していたわけです。
駐車場ごとに、ここは2時間までならいいですよとか、ここは1時間です、とかの表示があります。
私たちはフィンランドに知り合いがあるわけではなく、フィンランド語や英語がペラペラ話せるわけでもないので、こういう体験の中で、ひとつひとつフィンランドのシステムを学んでいます。だから、失敗や、間違いを繰り返しながらの遅々たる歩みです。
実際は1時間足らずの駐車でも、やはり時計を合わせることを怠ったわたし達のミスで、このおかげでフィンランドのシステムがまたひとつわかったのだから、この30ユーロは授業料だねと夫と話しながら、スーパーマーケットのインフォメーションに払いに行ったら、これはここではなくて警察だと教えられ、「ああ、これも警察の管轄なんだ」とまた、ひとつわかり・・・ こんな感じの学びの繰り返しです
(事情を話したら、今回は大目に見ましょうと言ってくれ、結局は払わずに済みました。
ここは、電気の使用料も自己申告。(メーターを自分で読んで申告します)
ヘルシンキの街を走るトラムは1時間有効の切符なのですが、それも自己申告。(時々、検札がありますが、めったにありません)
スーパーの野菜や果物も、何をどれだけ買ったかも自己申告。
近くの良く行くスーパーに、1個0,35ユーロのドーナッツがあるのですが、その個数も自己申告。レジの人は、中身を確かめた事はありません。
すべてその人の資質に任されているのです。
最近は、ごまかす人が増えてこのシステムの続行が危ぶまれているそうですが、まだまだ「ごまかさない人」の数のほうが多いから成り立っているともいえます。
もし、日本でこのシステムを試したら、たぶん一日でスーパーは破産するのではないかと思います。
昨日のハプニングで、「フィンランドではごまかす人が少ない」と言うことだけではなく、いつも「人間としての資質」の問いを自分自身につきつけなければならない、ある意味では厳しいものがあることに気づきました。
「自由の裏の責任」を、改めて考えさせられる出来事でした。

写真はケミの教会です。

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