親が子供に教えること

幼児教育の研究家、三井真紀さんの論文を見つけました。
フィンランドにおける幼児教育についての調査です。
調査に協力したのはフィンランドで子供を育てている日本人の母親で、その論文の一部を引用すると
以下引用文
子育てを国が支え、障害を持つ可能性のある子どもへの支援がたいへん多様であるなど、手厚い福祉制度に満足している様子を語つてくれた。5人中4人の母親が、フィンランドと日本であれば、今後もフィンランドでの子育てを望んでいた。これらの結果は、アジア諸国から日本に移住し、子育てにかかわる家族への調査結果と、相反するものである(山岡、2001)。
一方、保育現場の状況等について、「日本では当たり前に教えられていることが、フィンランドでは教えられていない」というテーマについて語られたことが、第一の共通点であった。それぞれの口調には、乳幼児が保育現場で混乱し、時には家族にも不安が残る様子が表現されている。

母親Bの発言「公園や遊び場で、おもちゃを使うとき、フィンランドでは、早い者勝ちです。奪い合います(笑) 年上の子は、年下の子に原則、貸しません。もちろん、保育所でも、保育者は貸してあげる子を褒めたりしません。私としては、自宅では「仲良く使おうね」って言つて貸し借りできるのに、実はよそでは「早い者勝ち」って教わっているので、混乱してることがわかりました。(以下省略)」
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以上引用終わり

このことから、ひとつの疑問がわきました。
幼児期に「早い者勝ち」をしているのにも関わらず、この国(フィンランド)の大人たちは、決して「早い者勝ち」をしません。
横断歩道で渡る時も、必ず車が待ってくれます。車を運転中も、譲り合いが多く、信号機が壊れているときでも、まったく混乱せず、譲り合いすぎて、時間がかかるほどです。スーパーのレジでも、どんなに待たされても苛立ったりしません。小さい頃に「譲り合い」を教えられていないのに、どうしてこんなにゆったりとした人間が作られるのでしょう。
反対に、日本は幼児の頃から、「小さい子には譲りましょう」「うそをついてはいけません」「人に優しくしましょう」と、さんざん言われて育つのに、どうして、先に行かなきゃ損と、人を押しのける大人がこんなに多いのでしょう。
徳島にいたときの「車の横入り」はひどいものでした。

幼児は、何を学ぶのか・・・
どんなにきれいごとを教えても、その張本人の親が、周りの大人が、
「うそをつき」「人を押しのけ」「奪い合う」ことをしていたら、やはり幼児は大人の本性をコピーするのではないでしょうか。
子供は恐ろしいほど、真実を見ています。
この国に来て、穏やかな人を見ることで、何度も自分の浅ましさに気づかされました。
そして、まだまだ気づいていない醜さが存在しているのだと思います。
クリシュナムルティは、どんな本を読むことより、自分自身を見ることほど大切な事はない、と言います。
でも、むずかしい・・・

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